復刻

もう数日も前のことになるが、ホークスのユニフォームがダイエー時代のものが復刻されて、阪神戦を戦った。
懐かしいことこの上なかった。本当にあのユニフォームになって初期の頃は弱かった。自分の青春時代は、ホークスの暗黒時代と重なる。そのため、近鉄や広島というチームに逃げ場を求めてしまっていた。
話を戻すと、そのユニフォームの帽子のつばにオレンジ色を入れてから強くなった。なんでも、王監督のラッキーカラーが赤ということにちなんで、ダイエーカラーのオレンジを入れたということだった。
初優勝の99年、小久保選手の絶不調、前年に武田投手が移籍、などの逆風があったものの、整備された投手陣、特に若田部投手の復活、星野、永井両ルーキー投手の活躍、篠原、藤井、吉田、ペドラザ投手の中継ぎ、抑え陣のフル回転によって、優勝を成し遂げた。たしか、リーグ優勝のときは、井口選手のライトスタンドへの逆転ホームランがあった記憶がある。
そして、この年、野手で引っ張っていたのは秋山選手だった。骨折してもフェイスガードをして試合に出ていたし、シリーズではホームランに美技を連発。腰に爆弾を抱えながらも大活躍だった。あれからもうすぐ10年が経とうとしている。あの頃の強さを今一度取り返して欲しいものである。

さあ、世論はどう反応するか

「勝つことが一番お客さんを喜ばせる」

落合監督の考えである。それが如実に出た試合が今日である。先発の山井投手が8回まで完全。そして、9回。

岩瀬投手に継投。

予感はしていた。一点差、短期決戦、落合監督の考え方…
どこまで冷徹になれるか、そこを注目していた。

今日の展開、二つの記録がかかっていた。一つは、山井投手の完全試合、そしてもう一つは、中日の53年ぶりの優勝。人間、緊張の糸とというものは簡単に切れる。そして修復は困難を極める。今日のような試合の場合、ワンヒットが出ると記録が途切れるとともに、それは同点のランナーである。緊張が緩んだ瞬間を逃すほど、プロは甘くない。そして、その綻びは、短期決戦という形式では、流れをあっさりと変えてしまう致命傷ともなりうるのである。完全試合で勝てればいいが、もし仮にここで負けると…
流れが変わる可能性は大いにある。それを危惧したに違いない。だから、万全に万全を期すための岩瀬投入。

冒頭の考え、至極真っ当な考えである。勝たなければやはり客は入らないし、選手の年俸にも響く。今回の場合、日本一になれなかったら、やはり選手の給料に反映されないだろうし、結果的には負けたシリーズとして記憶されてしまうのだ。ある記事では、ファン無視のプロ野球という見出しが踊るかもしれない。また、非情と揶揄され、勝つためには手段を選ばないと批判されるかもしれない。しかし、勝つことで最高の喜びをプレゼントするという考え方も否定はできないと思うのだ。

今日の試合で思い出したのは、99年の日本シリーズ、ホークス対ドラゴンズの第3戦。ホークス先発の永井投手は6回までノーヒットピッチング。ノーヒット・ノーランの可能性があった。しかし、7回には、篠原投手に継投となり、ヒットを打たれ、継投でのノーヒットの夢は潰えた。しかし、当時高校3年だった私は、非常に残念だったものの、納得はした。なぜなら、その試合にホークスは勝ったのだ。

ファンやマスコミは身勝手なものだ。今日の試合、仮にあそこで続投させて打たれて負け、シリーズで逆転負けを喫した場合、どう言うだろう?間違いなく、あそこで続投させたから負けた、ポイントになったのはあそこだ、冷徹になれなかったから負けた、という言い方をしてくるはずである。

ただ、もちろん、自分自身わがままで身勝手な一野球ファンである。記録達成を見たかったのもたしかであり、山井投手がかわいそうだ、という気持ちも一方である。このような状況でなければ、という残念な気持ちもある。そして、山井投手は納得して降板したのか、という疑問もある。しかし、何はともあれ勝ったのだ。勝利至上主義は面白みに欠けてあまり好きにはなれないが、しかし、プロは、勝って魅せてなんぼ、という世界でもある。今回の采配を世論はどう取り上げるか、楽しみである。

なにはともあれ、ドラゴンズ、日本一おめでとう!

泥沼

一応、貯金はまだある。でも、日頃の戦いぶりをみていると、じり貧だ。
とにかく打てない。連打にならない。力んでいるのか、精神的に追いつめられているのか。相手がある勝負なので、仕方がないとは思うけれど、トンネルが長すぎる。
そして、みんなケガばっかり。一年フルに満足な体の状態というのは、ないんでしょうけど、それでも目立っているような気がする。去年、あれだけ投手に助けられたのだから、そろそろ打撃陣が助けてあげないと、チームのムードが悪くなりそうで怖い。

まずまず

この9連戦、7勝2敗とまずまずの成績。二番の本多選手の調子がいいのが打線のつながりを生んでいるといえそう。それに、9番の森本選手もいい守備をしている。そろそろ3番の多村選手の故障が癒えて、本来の勝負強い打棒が復活してほしいところ。他の人の調子が落ちてきたときに、踏みとどまれるような活躍をしてほしい。あとは、投手陣。佐藤投手が戻ってきたり、いい面もあるけど、柳瀬投手が二軍に行ってしまったりと陣容が揃わないのが難点だが、全員フルにいいということは一気に調子が悪くなる可能性もあるわけで、どんどんいい投手が入れ替わりで出てきてほしい。

エース不在

なんとも悲しいことに斉藤和巳投手も登録抹消。左の和田投手に続き、チームの大黒柱が抜けるとは。
ただ、前兆はあった。そう、ストレートが全く走っていなかった。
去年、ストレートがコンスタントに140㌔中盤から後半出ているときは大丈夫だが、130㌔後半から140㌔前半になるときがあって、そのときはたいてい苦しいピッチングを強いられ、負け投手になることが多かった。
そして、今年。ストレートはたまに140㌔後半が出るだけで、だいたいが130㌔後半。故障歴があるので、もしや、だましだましか、と思っていたら、やはりそうだったみたい。我慢強いし、責任感がすごいある選手なので、粘ったんでしょうが。去年の疲労もあるでしょう。05年は、オープン戦で肩に違和感を覚え、積極的に休養し、シーズン途中で復帰。見事な活躍を見せてくれました。今年も、早く復帰して、鬼神のようなあのピッチングを見せて欲しいと思います。

それにしても主力を含めてけが人が多い。今は復帰した人も含めて、投手陣では、大隣投手に始まり、星野、篠原、馬原、ガトームソン、和田、斉藤、各投手、野手陣では、高谷、大野、川崎、多村、大村、各選手。加えて、不調で藤岡投手、三瀬投手がファームやし。
とはいえ、若手や最近活躍できなかったベテラン選手にとっては大チャンス。一軍に近い甲藤投手や、田之上、星野、小椋投手にはいいチャンスなので、頑張って欲しいし、野手もアピールして頑張って欲しいところです。

ほんと今が踏ん張りどころ。戦力が戻ってくる後半戦の大爆発に期待です。

三発

今日は、今季二度目の松中、小久保両選手のアベックホームラン。そして、柴原選手の決勝ホームラン。去年の貧打が嘘のようです。
ただ、調子が出ない選手、ケガで離脱の選手など、万全ではないところが不安。まずは、早く今季の戦い方を固めてもらいたいところです。

新年初

いまさらですが、あけましておめでとうございます。

さて、自分の体の仕組みに興味を持って久しいですが、最近、本を読んで気付いたこと。

人間が立つときに、無意識に体重を乗せるポイントは最低4箇所あるということ。足の裏でいうと、前と後、それとそれぞれに内と外ずつ。だから、イチロー選手や福留選手のように前に乗せて打ったり、松井選手や城島選手のように後ろに残して打つ打ち方が出てくるようです。昔、あの打ち方はダメとかいろいろありましたが、体の使い方によって、どっちも正しいということになるんです。

具体的にはまたの機会に書いてみましょう。